オバマ新大統領の就任式、いよいよ明日20日ですね。NHK総合テレビでは日本時間21日午前1時から中継されるようですが、放送時間が85分間ですから、多分、宣誓や演説などの行事だけになるのではないかな。
そこで、オバマ一家がブレアハウスから出て、ワシントン市内をパレードするところから見たい人はワシントンポスト(WP)のサイトの特設ページでどうぞ。日本時間20日午後10時から中継が始まり、全ての行事終了まで続けるそうです。
WPのビデオへの取り組みは、昨年9月1日の記事でも書きましたが、おそらく新聞社の中では世界一熱心で、充実しています。しかも、地元でのビッグイベントですから力の入れようも尋常ではありません。1993年にクリントン大統領に関する記事でピュリツァー賞を受けたDavid Maraniss記者、中東からの帰還兵への陸軍病院の扱いの悪さを告発するシリーズ記事で昨年、2度目の同賞を受けたDana Priest記者、人気政治ブログFixを持つChris Cilliza記者ら著名記者がアンカーをつとめ、本社の編集局には政治、社会担当のベテラン記者とゲストが詰めて、ニュースの解説を行い、ビデオ機能付き携帯電話を持った記者が沿道や就任式会場に配置され、一般参加者の声や雰囲気をビデオで多角的に伝えるようです。一体、ビデオ付き携帯電話で中継する記者は何人に上るのかは公表されていませんが、うまく交通整理が出来ればテレビ中継などよりよっぽど面白い内容になるでしょうね。
さらに、ビデオ画面の下には、視聴者が番組ホストに質問できる機能や、「ビデオ版twitter」として注目されているSeesmicの機能を使って意見を述べることもできるとか。どれだけ、インタラクティブな盛り上がりがあるのかも注目されます。
それにしても、新聞社がばたばた潰れそうな話が連日、米国のメディアで報じられている(なぜか日本の新聞は殆ど無視!)米新聞業界の暗い雰囲気の中で、携帯ビデオ発信など新たなことなどにも取り組まねばならない新聞記者という仕事も大変です。ま、新聞社は記事の質を上げるのが本道で、ビデオを中心とした取り組みは邪道と言う見方もあるかもしれないけれど、WPの取り組みは突き抜けていますから、新聞社のひとつの方向性を示していると思います。ちなみに昨年11月27日のエントリーでは、ニューヨークタイムスの株価はここ5年ほどで10分の1になったとお知らせしましたが、WPの方は半分になっただけ。相対的にWPの方が市場では好感されているようにみえます。ま、ビデオへの取り組みが進んでいるからとは強弁しませんが、それも一因かと。