米国のIT大手の技術はアジア系が支えてるのが明確に

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実はこの記事に触れるまで全く知らなかったことですが、米国では従業員全体の性別、人種割合を公開して、自社の「多様性」を誇示するのがブームになっているそうです。

そこで、IT ニュースを発信しているGigaOMの女性記者が、IT企業に絞って、ひと目で比較できるようにグラフ化してくれました。企業の年次報告、会社のブログ記事などのほかに、米雇用機会均等委員会や米労働統計局のデータなども読み込んで作ったそうです。それが上記の記事で公開している8つのグラフです。

その中で印象的なのは、アジア系の人々が、IT企業のエンジニアとして格段の存在になっていることです。LinkedInでは全エンジニアの60%を占め、Yahooでは57%、eBayでも55%がアジア系なのです。さらにFacebookでは41%、GoogleとTwitterがそれぞれ34%、一番少ないAppleでも23%です。これは、米国の労働人口全体ではアジア系の割合が5.4%を占めるに過ぎないことを考えると驚異的な数字に思えます。(棒グラフの紫色が白人、隣の朱色がアジア系です。)

(取り上げたのはGoogle、Facebook、Twitter、Pinterest、LinkedIn、Yahoo、Apple、eBay、Microsoft、Intel、Cisco、HPの新旧12社。公開項目に違いがあるようで、すべてで12社の比較をしているわけではありません。人種別エンジニア比率は、8社のみです。なお、Amazon、Oracle、IBMは数字を公表せず、GigaOMへのコメントも拒んだそうです)

残念ながら、アジア系のさらなる内訳はありません。おそらくはインド、中国系が多いのでしょうが、日本人も相当数、活躍しているのは間違いないでしょう。

このように、労働人口では80.6%と圧倒的な存在の白人に伍して、アジア系エンジニアが活躍している背景には言及がありません。ただ、「全く奇妙なことだけど」として、この棒グラフを示しています。

つまり、大学でコンピューターサイエンスの学位を取った人の割合では、白人が60.6%を占め、アジア系は18.8%に過ぎない。なのに、IT企業でアジア系エンジニアの存在が白人並なのはなぜ?というわけです。

それはそれとして、この男女別、人種別に社員の実態を公表する波のきっかけを作ったのはLinkedInの女性エンジニアTracy Chouさんでした。(彼女もアジア系。写真はこちら

彼女が、昨年10月に、Mediumに投稿した記事で、女性エンジニアの実態が分からないと訴え、会社の許可を得て、自社の数字(89人中11人が女性)を公開したところ、賛同する意見や匿名で自社の実態を書き込む動きが広がり、それに押されて、企業自体が公表するようになったようです。

Mediumのことは、昨年11月にこのブログでも取り上げましたが、BloggerとTwitterを成功させたエバン・ウィリアムズ(Evan Williams)氏が立ち上げた新機能満載の投稿プラットフォームです。その記事の見出しには「Blogger,Twitter創業者が始めた3匹目のドジョウに注目! 」と付けましたが、どうやら3匹目も力をつけてきたようです。

 

 

 

 

 

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