ネットバブル再燃?FaceBook新規上場の時価総額1000億ドル超か?
Googleの対抗馬としてなにかと取り沙汰されるFaceBookですが、実はまだ株式上場をしていないprivate companyです。しかし、ここへ来て、来春の上場が有力視されているようです。で、その新規上場時の推定時価総額が1000億ドル以上、世界29位のトヨタ自動車が震災前の数字で1370億ドルでしたから、いきなり、それに近い価値を持っちゃうというわけです。2004年2月の創業で従業員1000人ほどの会社が! トヨタ自動車は80年近い歴史と、本体で7万人、連結子会社合計で31万人です。ネットバブルの感を深くします。
ネットバブルの先駆けは格段に使い易いブラウザーで人気を博したネットスケープの上場でした。後にインターネット元年と称される1995年の8月9日が初上場(IPO)で、終値での時価総額29億ドルは世界を驚かせたのでした。そしてベンチャー企業はネコもシャクシも上場に走り、市場も受け入れるインターネットバブル(またはドットコム・バブル)が始まったのです。
しかし2000年をピークにその後1,2年でバブルは弾けます。その後に登場した大型IPOが2004年8月のGoogleでした。上場初日の時価総額はネットスケープのざっと10倍にあたる271億ドルでした。これにも世界は驚愕しましたが、FaceBookの時価総額は、さらにまた、その4倍になりそうというのですからFaceBookの勢いがいかに凄いものかがうかがえます。
いきなり、横道に逸れましたが、FaceBookが来春に上場するとの予測は、CNBCの記事に引用されている関係者の話によると2つの要因があるとのことです。一つは、米国では投資家が500人を超えると、上場企業と同じような財務報告をSEC(証券取引委員会)にしなければならないというルールがあり、FaceBookの投資家もまもなく500人になり、来年4月には報告義務が課せられるのが必至なので、その前に上場しようという気運になっていることだそうです。もう一つは、FaceBookが昨年初めから、社員に持株の個人取引を制限した結果、株を売るために退社する社員が増えているそうで、上場すればそうした問題はなくなるという狙いもあるとか。
時期などについてFaceBookは明言していませんが、同社のCOOは先月末に「IPOは避けがたい」「IPOはありそうな次のこと」などと発言しているそうで、徐々に煮詰まっているようです。
さて、そのIPO時の時価総額がなぜ1000億ドル超なのかは、それぞれの思惑があってのことで、根拠はよくわかりませんが、実際にそうなったとしたら、Yahoo(198億ドル)、eBay(386億ドル)、Amazon(842億ドル)といった名だたるネット企業を時価総額で一気に追い越し、1628億ドルのGoogleに迫ることになります。ちなみにAppleは3000億ドル、マイクロソフトは2000億ドルです。マイクロソフトはFaceBookの評価額が150億ドルだった4年前に2億5千万ドルを投資していますから、もし1000億ドルの時価総額になればざっと6.5倍の儲けになるわけですね。
ただし、こういう思惑も全世界的にユーザーが急拡大しているということが前提になっています。ところが、実際にはアクティブユーザーは停滞もしくは減っているのではないかというデータも出始めています。FaceBookをビジネスに活かすためのデータ分析を行なっているInside FaceBook goldの数字や各種ネットトラフィック調査会社の数字をまとめたInside FaceBookの記事が興味深いので是非、ご参考に。
付け足しですが、いかに米国でFaceBookが勝ち馬であるかを印象づける面白い表がありましたので紹介します。Tech Crunchが人材リクルート会社の協力で作成したものです。おそらくはトップクラスのIT技術者の会社異動のフローチャートで、多くの有名IT企業からFaceBookに技術者が流れ込んでいる様子です。84億ドルの新規上場を果たしたばかりのLinkedInが健闘しているのが目につきます。
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[...] 通しや過去のIT企業のIPOなどの経緯については今年6月の記事「ネットバブル再燃?Facebook新規上場の時価総額1000億ドル超か?」で詳しく書きましたので、ご覧頂きたいのですが、問題はIP [...]