英Times,Sunday Timesの徹底した課金の壁、その効果は?
いやあPay Wallという言葉を実感させてくれます。「課金の壁」。今月から始まったTimesとSunday Timesの有料化は徹底しています。
アクセスすると他の新聞社サイトと同様なトップページが現れます。見出しのあとに5,6行のリード(前文)がついていて、興味を惹かれて本文を読もうとクリックするとWelcome to The Times and The Sunday Times websites.
Available exclusively by subscription.とあるページに飛んでしまいます。例外はありません。これは、有料化で成功しているWall Street Journal、Financial Timesに比べても格段に厳しいPay Wallです。WSJやFTでは契約していなくてもそこそこの本数は読めますから。そしてGoogleのクローラーも閉めだしていますから、検索することも叶いません。
ただ、びっくりしたのはそのページに表示されている料金。これまでは1日1ポンド、1週間2ポンドということでしたが、今,表示されてるのは1日パスの方は変わりませんが、「30日間のお試し」として「1ポンド」とあります。30日が過ぎれば当然「週2ポンド」に移行するわけですが、「まあ1ポンドで1月使えるなら取りあえずいいか」という気分にさせてくれそう。(なお、新聞契約者は無料でアクセス可能です)
こうした徹底した方針が成功するかどうかはまだわかりませんが、ちょっと興味深い調査があります。Paid Content:UKとHarris Interactiveの6月上旬に行った調査によるとTimes Onlineユーザーの23%が「払ってもよい」と回答しています。その内訳はExtereamly(非常に)が4%、Very(おおいに)が2%、Fairly(まあまあ)4%、Somewhat(多少は)が13%です。で、全く払う気が無いは76%。男女別では男性の31%が払っても良いに対し、女性のそれは15%と男性の半分でした。4,5人に1人が払ってもいいというのはかなりの高率に見えます。ブランド力でしょうか。
一方、払わない人はどうするかと言うと、70%は他のサイトを利用するとし、15%はTimes,Sunday Timesのトップページで見出しや前文だけを読むとしていますが、なんと8%が「代わりに紙のTimesを買う」と答えていることです。払わない人のうちの8%ですから全体の6%にあたります。Timesの記事によるとSunday Times分を含むユニークビジターは月間2千万だそうです。海外からのアクセスも膨大でしょうが、それにしても、国内ユーザーの6%が紙の新聞に向かうかもしれないというのは同社にとって思わざる大朗報でしょうね。
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