タレコミサイトWikileaks存亡の危機
4月12日のエントリー<映画でもゲームでもない!衝撃のイラク戦争映像>で紹介した動画は、政府や企業の機密情報を暴露するサイトとして有名なWikileaksによるものでした。いい仕事をしてる、大したもんだと思ったものですが、その後、Wikileaksを巡る状況はとんでもないことになっています。
まず、5月26日に、Wikileaksにビデオを提供したとしてバクダッド近郊の米軍基地に駐在していたBradley Manning特技兵(22)が米軍の犯罪捜査部によって逮捕されたということです。問題のビデオだけでなく、26万件におよぶ外交機密文書までリークしていたことを元ハッカーとのチャットで明かし、この元ハッカーが米国の安全保障上,問題があるとして米軍にチャットのログを提供したためだそうです。で、逮捕から5週間たちますが、Manning特技兵はまだ起訴もされないままクエートの米軍基地に勾留されているそうです。
一方、当のWikileaksのサイトも悲惨な状況です。かっては1日平均30件もあったというリークですが、今は全く受け付けない状態になっているのです。WiredのRyan Singel記者は最近の記事で、Wikileaksの投稿受付機能は2週間前から完全に壊れていると指摘しました。そこで、私も試してみました。トップページ<submit document>をクリックすると、<submission page>に飛び、<click here to securely submit a file online>という表示がありますので、これをクリックすると<正常に接続できませんでした>という表示が出ます。何回やっても同じこと。つまりoffline状態なわけで、新規のリークは受け付けていないのです。おまけにSingel記者によると、ダウンロードの安全性サポートも止めていたそうで、だれがどんなファイルをダウンロードしたかが容易に盗聴されるおそれがある状態だとのこと。
こうした基本的なセキュリティさえ失われているのは、要するに資金難のようですが詳しいことはわかりません。全く広告がなく寄付だけで運営されていて、その寄付者の名簿がサイト内にありますがマスコミや人権団体など18の名前があるだけ。Wikileaksの創始者は資金調達行脚中といいますが、政府の手が回っていたら辛いですね。また、活動停止に追い込まれたら、膨大なリーク情報は一体、どうなるんでしょう。悪用されるおそれも十分。怖いなあ。
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