イラン騒擾にあのロビン・スローン登場(追記あり)(さらに追記)
もう大分、あちこちで伝えられていて、今朝のマスコミでさえ言及していることですが、大統領選後のイランの混迷を伝える情報が、規制を強く受けているマスコミでなく個人からネット発で続々、発信されているという話。やはり歴史的なことですから、私なりに気がついたことをメモ代わりに記録しておきます。
まず今日のマスコミ記事。新聞の見出しとは異なりますが<イラン改革派、ネットで世界へ情報発信>というのが読売。トゥイッターの活用や狙撃されたと見られる少女「ネダ」の衝撃映像がユーチューブなどで世界に伝えられたとしています。さらに、「改革派の発信を後押しするため、グーグルがペルシャ語翻訳サービスを開始したことなども紹介しました。また毎日は一面のコラム「余禄」でトゥイッターを取り上げ、トゥイッターが小鳥のさえずりの意だと紹介したあと「権威の高みからの声や、権力の脅しより、小鳥のさえずりのネットワークが世界を変えることもある」と書きました。当たり前のようでいて、日本の新聞は大事件の際に、それに関連するネット絡みの動きを伝えることはめったになかったと思いますので、新たな動きとしてあえて記しておきます。
で、メモとして残しておきたい第2のことは、あの「EPIC2014」をマット・トンプソン(Matt Thompson)とともに制作したロビン・スローン(Robin Sloan)が、ネットに溢れかえるイラン情報を整理する<Super-filtered #IranElection info for the easily overwhelmed>というサイトを作ったことです。
ごらんになれば一目瞭然ですが、トップ記事に様々なネット上の情報を加味して新たな見方を提供するNYTのThe Lede、Twitter上で頻繁にReTweetされている発言を追跡するTweetmemeの中でも特にReTweetの数の多いものをフィルタリングした上で表示したり、Twitter上の発言で信頼できるものだけを集める仕掛けなど、色々あって、溢れかえる情報の中から読むべきものをリアルタイムで提供しています。技術的なことは私にはわかりませんが、彼は土曜日に6時間で作った、と言っています。ここでは、ペルシャ語から英語への変換が行われている実例を見ることも出来ます。いずれにせよ、ここには、玉石混交の情報世界である個人発のインターネット情報を大胆に編集するという仕掛けの萌芽を感じます。
ところで、彼は現在CurrentTVに在籍しているようです。そうです、北朝鮮で重労働12年の判決を下された女性ジャーナリスト2人が所属するケーブル/インターネット放送局です。2人の動静については逮捕以来、全く報じないテレビ局です。関連投稿まで削除する放送局です。イランではマスコミの報道規制が厳しいといいますが、なんのことはない、アメリカでも自局のジャーナリストについて沈黙すると言う報道規制をしているわけです。ま、そこでも頼りにならないカレントテレビに代わってSNSやTwitterなどが活用されているわけで、大衆レベルではイランもアメリカもなしですね。スローン氏も、このイラク情勢精選情報版だけでなく、同僚のLingとLeeの<釈放要請精選情報版>でも作って欲しいところですが、カレントテレビ上層部の意向には逆らえないということなんでしょうか。だとしたらちょっと情けない。
もうひとつ。現地市民発の映像についてはCNNのiReporterが断然、優勢のようですが、以前、ここで紹介したDemotixも健闘していますので、興味のある方はどうぞご覧ください。また、23日のテレビ報道によるとアメリカにあるイラン反体制派の衛星テレビ局は現場映像を確保するため胸ポケットに刺しておくだけで安全に(見つからずに)ビデオが撮れるペンタイプカメラを1万本、現地に送ったそうです。確認できたらまた追記します。
*確認できました。アメリカのNHKみたいなPBSの有名キャスター、ジム・レイラー(Jim Lehrer)が司会をするThe NewsHourが22日に放送した番組で紹介していました。ストリーミング映像もTranscriptもあります。ちなみにその局の名称はChannel One Televisionといい、ホームページもありますが全部ペルシャ語で、英語情報はありません。
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