今度はローカル紙がブログ新聞に噛み付いた!でも、すぐに反省?
米国では連日のように新聞社の人員削減や経営悪化のニュースが報じられていますが、その一方で勢いをつけているのがブログ新聞。その代表格であるHuffington Postの記者が、オバマ大統領の初記者会見で大手メディア並みの扱いを受けたことが話題になり、ウォールストリートジャーナル(WSJ)が社説で噛み付いた騒ぎがありましたが、偶然にも同じ2月11日に、ほぼ同じことが超ローカルレベルでも起きていました。
米国西海岸ワシントン州シアトル市のコミュニティ週刊紙West Seattle Herald(WSH/部数12,500)が同日付けの社説で、名指しこそ避けたものの(これもWSJと同じ)、地元で人気のブログ新聞West Seattle Blog(WSB)をこきおろし、新聞の優位を主張したのです。例えばこんな具合。
・ブログなんてレストランの料理に比べるとポップコーンを入れるボウルのようなものだ/クラウドソーシングでは目撃者こそ最高のレポーターと見なし、参加は生き生きした読者コミュニティから生まれるとするが、悪いけどそれは間違いだ。質にも問題がある/プロのジャーナリストこそ情報をえり分け、バイアスなしに報じる。民主主義社会における価値ある機能を体現しているのだ/ウェブのディスプレー広告は新聞の広告の10分の1の価値しかない
WSBは2年前にスタートしたコミュニティブログ新聞。創業者の一人、トレイシー・レコードさんは元テレビ局員で、自ら取材に出かけますが、多くの記事は住民の投稿に拠っていて、1日に10本内外の記事が載ります。その編集はレコードさんが中心になっていて、書けば必ず載るわけではないし、かなり手も入れているようです。そのほかイベントカレンダー、学校情報、渋滞情報、行方不明ペット探し・発見、各種フォーラムなどさまざまな地元情報が満載。そこで、自身の広告案内の情報によれば、昨年1年間のページビューは605万で、12月は83万、1日の最高は12月18日の6万500だったそうです。対象にしているエリアの人口は6万8千人ですから、かなりの人気と言っていいのではないでしょうか。で、広告も地元のさまざまな業種から30ほどもディスプレー広告の形で出ていて、経営も順調のよう。一方、WSHのサイトには広告はほとんど見当たりません。
念のため、Alexaでチェックしてみると、サイトランキングはWSBが158、859位に対し、WSHは8つのコミュニティ紙を発行するロビンソン新聞社全体のトラフィックを合わせても674、681位とブログ新聞の圧勝。これでは広告が集まらないわけです。そんなこともあってのこきおろし社説となったのかも知れませんが、意外や意外、昨日からWSHのサイトは大幅に変わり、一昨日まであった問題の社説もグーグルで検索しても「Page not Found」となり、ご丁寧に、昨日は残っていたキャッシュまで消えています。(しかし昨日、私が取ったキャッシュのアドレスが残っていたので読めます) おまけに「Beta」版とあるロゴをクリックすると、なんと!右下に恥ずかしげに
Do you have a news story? Have you taken a photo of one? We are always looking for submissions to help us in providing us with the most complete news coverage in the region,
けなしたブログ新聞のクラウドソーシング手法を取り入れると言っているではありませんか!1週間のうちにロビンソン新聞社内で一体、何があったのか興味深いところですが、いずれにせよ、一般読者とのインタラクションなしに新聞の未来がないことに超ローカル新聞も気づいたということなのでしょう。
なにせ、米国ではこの2年間で、日本の読売、朝日、日経、毎日、産経の全国紙5紙を合わせた従業員総数を上回る2万人以上がレイオフ(早期勧奨退職を含む)されているのですから。ご参考までに、グーグルマップの上に、人員削減の規模によって色の違う旗を立て、深刻な事態かが一目でわかるサイトを挙げておきます。Paper Cutsといい、運営しているのは24時間7daysニュースジャンキーを自称するセントルイス ポスト ディスパッチ紙のエリカ・スミス記者です。
Comments(1)
hey! mukashi mukashi nihongo o benkyo shimashita. dakara – I can still read enough to figure out what you were writing about … you are the first to make the point that those who ripped us and other community news organizations for “crowdsourcing” and otherwise collaborating with our community and responding to their “news tips” and questions 24/7, are now begging for members of that community to provide them with the very same kind of information. SHINJIRARENAI!