売り物になるCGMとは
昨日は、スーパーボウル中継で流されたCGA(Consumer Generated Ad)、直訳で「消費者生成広告」がUSAトゥディーの人気ランキングで1位となり、CGAを募集、放映したスナック菓子Doritosを販売するFrito-Lay社から100万ドルを贈られることになった、と紹介しました。並み居る「プロ」の作品50本以上を蹴散らしての快挙なので、私も少々興奮して「画期的、歴史的」と書きました。
その後、その作品「Crystal ball sees free Doritos」の製作者であるジョー(Joe=33歳)とデイブ(Dave=32歳)のハーバート(Herbert)兄弟についてネットで調べてみました。すると、彼らは「Herbert Brothers Entertainment」というサイトを持っていて、そこで分かるのは彼らは結婚式やイベント、あるいは個人的なパフォーマンスなどを撮影、編集してDVDに焼き付け販売するというビジネスで生計を立てているということです。他に生業があって趣味でCM動画を作るという本来的な意味でのアマチュアではないのですね。
実は、同じようにFrito-Lay社のコンテストで5点のファイナリストに残り、スーパーボウル当日に同じように放映された「Superpowers of Doritos crunch」の製作者であるエリック・ヘイムボールド(Eric Heimbold=多分42歳)氏も、大学の映画学部を卒業し、今は映像プロダクションのディレクターをしているその道のベテランで、今回の作品は自前ということで、大学時代の仲間など10数人のチームで作ったものです。これも純粋アマチュアとはかけ離れています。
CGAを含む広い意味でのCGM(Consumer Generated Media)とかUCC(User Created Content)という概念について、つい、プロでないアマチュアが家庭用ビデオや携帯でとったちょっとした作品と考え勝ちですが、それはYOUTUBE止まりの世界でしょう。商売になる、売り物になるCGM、UCC作品とは限りなくプロに近いスキルとアイディアを持ちながら、発表の商業媒体(マスメディア)とのコネクションがなかった、あるいは薄かった人々によってしか生み出されないのではないか、そんな気がしてきました。
そういえば、あのゴア元副大統領が作った、ネットに寄せられたビデオ作品の中の優秀作のみで構成するケーブルTVのcurrentTVにしても、実際にテレビで放映されるものは、作品レベルも経歴もほとんどプロと言っていいケースが多いですね。日本でも新たな映像ビジネスを立ち上げるには、そういう人々をいかに引き付けられるかが大事になるのだでしょう。
Comments(0)