北京五輪徒然
いよいよ今度の日曜日(24日)で北京五輪もフィナーレですね。
ブログの題名が「IT」を謳ってるので、いくつか徒然なるままに・・・
まず、12日のエントリーで取り上げた、youtubeへの投稿は、同じテレビの映像を使っても一味違って「作品」になってるでしょ、つうことで貼り付けておいた(埋め込んでおいた) ↓ が動きません。
著作権侵害を言い立てる向きがあって、削除されてしまったわけです。
これを見た友人も「なかなかよい」と言ってたのにね。
ことほど左様に、IOC(国際オリンピック委員会)は著作権に厳しいのですが、それだけに著作権侵害のしやすいインターネットには前々から関心を払っていたことが伺えます。
例えば、これ
これは1996年夏のアトランタ五輪委公式サイトのトップページです。(インターネットアーカイブから拝借しました)
12年前のものにしてはなかなかでした。
とくに感心したのは、当時からテレビ画像のネット活用という視点があったことでした。
「sneak peek cam」というサービス。ま、日本語に直訳すると「盗み見カメラ」となって、あんまりいい表現ではありませんが、面白い試みでした。
どういうことかというと、全ての競技会場にはテレビカメラが入っていますが、テレビに流れるのはメジャーな競技が殆ど。マイナー競技は短く編集されて、あとからチラッと紹介されるだけ、というのが当時の相場。
それではもったいないので、マイナー競技のテレビカメラ映像をリアルタイムで流そうということだったんです。
「sneak peek cam」のページに行くと、切手大の小さな画面が9つ現れ、それぞれ別のマイナー競技が映し出されています。そこで好みの場面をクリックすると、9つの小画面すべてが1種目のコマ送り画面に切り替わるというしかけ。
通常のテレビ画面は1秒間に30コマとかいいますが、こっちはリロードを繰り返して、多分、2,3秒に1コマが更新されるだけ。だって、当時は28.8キロビットのモデム接続でしたからね。それでも、テレビ画面の流用ですから、スコアなども表示され、なんとかリアルタイムに近い感じで試合展開を追えたのです。今のような動画配信当たり前なんて夢みたいな時代でしたから、強烈に印象に残っているのです。
そして動画配信が盛り上がる中での北京五輪。デジタル配信権を含む放映権に9億ドル、なんと1000億円を払った米NBCのネット配信は凄いようですね。
放送の方はNBC本体はじめ、MSNBC、経済ニュースのCNBC、ケーブル局のUSAなどGE傘下のテレビ局からトータルで1400時間をライブで流すとのことですが、ネットでは2000時間をライブでカバーすると謳っています。
日本にも民放テレビ局による<gorin.jp>とNHKの北京オリンピックオンラインがありますが、ライブはもちろんなし。つまみ食い程度の動画クリップだけです。物足りない。
そこで、NBCのサイトに行ってみました。
テレビ放映権もネット放映権も国内に限定するのがIOCのビジネスモデルですので、日本からNBCのサイトに行っても写真や記事は見られますが、ビデオクリップや生中継画面は見られません。
しかし、抜け道はあるので、「研究のため」しばらくの間、サイト内を見学しました。ダイジェスト的なクリップとともに、テレビで放映できなかったそれこそマイナー競技をライブで流すだけでなく、編集なしにアーカイブ化してあり、そのボリュームに圧倒されます。アメリカ人ってやるときは徹底するんですね。ちなみに2年前の冬季トリノ五輪で同じNBCのネットでのライブ配信はたったの2時間だったそう。ここ1,2年のネット動画の盛り上がりを見事に反映してるわけです。
ま、その点では日本の二つのサイトは寂しいですね。くどいけど。
テレビ局がネットの動画配信に慎重になるのは共食いになるから、とよく言われますが、NBCの場合は水泳のフェルプスの活躍もあって、これまで最も見られたというアトランタ越えは確実で、他のネットワーク局の4,5倍の視聴率を稼ぎ出す一方、ネットには18日の場合、780万人がアクセスしたそうです。このため、ネットがテレビ視聴を盛り上げてるのではないかという見方も出ていて「共食い説」は見当たりません。
ただし、これはNBCがマイクロソフトと組んできちんとした運営をしているからで、ロンドン五輪が開かれる4年後という時間と技術の進歩を考えると、とんでもないことが起きるかも知れません。それは、前々から言われていることではありますが、携帯電話からのライブストリーミング時代がいよいよ本格化する気配が漂ってきたからですが、それはいずれ・・・・
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