初体験!ネットで寄付

これは昨年9月18日、カーネギーメロン大のランディ・パウシュ教授が最終講義で使ったパワーポイントの122枚目のスライドです。両方ともディズニーのアニメ「くまのプーさん」のキャラクターで左が元気者のTigger(ティガー)、右がいつも悪い方に考える陰気なEeyore(イーヨー)です。

教授は、

I don’t know how not to have fun.

I’m dying and I’m having fun.

And Im going to keep having fun every day I have left.

Because there is no other way to play it.

と述べたあとに、このスライドを見せました。

もちろん、Tiggerのように生きると言うことです。

それから彼は「余命3-6か月」の診断を上回る10か月をTiggerのように生きました。

彼はこうも言いました。

We cannot change the cards we are dealt, just how we play the hand.

配られたカードは変えられない。手持ちのカードで最大限闘うしかない。

そのひとつが、すい臓ガンネットワーク:PanCAN(Pancreatic Cancer Action Network)への貢献でした。

今年3月13日、ワシントンに出かけ、連邦議会下院歳出委員会の労働厚生小委員会に出席してすい臓ガン研究への支出増を訴えています。

これはyoutubeにありますので、ご覧いただきたいのですが、

彼は「すい臓ガンはガンの中で死亡率が4位と高いのにこの30年間、生存率は上がっていない。化学療法を否定するわけではないが、遺伝的な研究を進めるには十分な財源が必要だ」と、訴えるのですが、途中で、この写真を委員たちに見せます。

まず6歳、4歳、2歳のこどもを名前と共に紹介します。これは「このこどもたちが遺伝によってすい臓ガンにかかったとしても、自分の年齢くらいまでは発症しないので、それまでに研究が進んでいて欲しい」という思いが込められていたようです。

最後に妻のJaiを指さして言ったのは、「This is my widow」

ウッ、となってyoutube画面の右側を見ると、ありました、ありました。「寄付」ボタンが!

youtubeが用意したNonprofit Programという仕掛け。

プルダウンメニューで、最低5ドルから、10、25、50、100、250ドルの中から選べます。少額でも手数料なしで気軽に寄付が出来るのがウリでしょう。塵も積もれば山となるはグーグルの検索連動型広告に見られるように、ネットの得意技。グーグルも金儲けだけではないようです。

このボタンを付けてもらうには事前登録が必要で、宗教的、政治的団体でないことや、非営利団体であることなどが条件で、審査があるようですが、クリントン前大統領の財団も登録しています。

パウシュ教授に元気をもらったので、私もささやかながらカードで寄付をしました。

初体験! わたしもTiggerの気分。

(追記)

ニューヨーク在住の友人によると、7月29日にABCテレビが看板ニュース番組の「Primetime」で1時間の追悼番組を放映したそうです。

そこでは、最終講義のダウンロード数は1000万に達したと報じ、講義に感銘を受けて生き方が変わったという多くの人々の話を流したそうです。

例えば、うつ病、ガン、心臓病などで、家中ちらかし放題だった人が初めて片付けるようになり、人生を取り戻した気分だとか、乳がんとの闘いで何年もの間、歌への情熱をなくしていたのが蘇ったとか・・・・Tiggerの心は受け継がれていくようです。

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